令和7年度PTA会長を努めました。本日、三女の卒業式に列席し祝辞を述べました。動画を撮影された方から頂きましたので雰囲気だけでも感じてもらえたらと思います😆
谷川俊太郎さんの詩【わたしはほとんどあなたです】を引用し、いのちの尊厳などについて伝えました。卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます!先生方本当にありがとうございました!1年間PTAも大変お世話になりました。ありがとうございました。
全文
祝辞
皆様、おはようございます。本日ご卒業を迎えられた皆さん、誠におめでとうございます。
PTAを代表いたしまして、心よりお祝いの言葉を申し上げます。
はじめに、詩人・谷川俊太郎さんの詩[私はほとんどあなたです]をご紹介いたします。
「私は少々草です 多分多少は草かもしれず
名前はわかりませんが 鈍く輝く鉱石でもあります
そして もちろん 私はほとんどあなたです」
この詩を聞いて、皆さんの心に「?」が浮かんでいるかもしれません。今日は、この詩から僕が感じたことを、皆さんと共有したいと思います。
私たち人間の祖先をたどると、約十万年前、アフリカに暮らしていたと言われています。冒険心あふれるご先祖さまたちは、長い年月をかけて世界各地へ広がり、小さな島である日本、そして京都へ、さらにこの京北の地へと辿り着きました。
さらに遡ると、二十万年以上前には、まだ人類とは呼べない存在、チンパンジーに近い祖先がいました。約三億七千五百万年前には、私たちの祖先は魚だったとも言われています。想像してみてください。水中から陸へ上がるという、命がけの大きな決断をした存在が、確かにいたのです。
五億年前のカンブリア紀には、生き物の多様性が一気に広がり、花や木、動物、魚――さまざまな命が誕生しました。さらに八億年前には、命の設計図であるDNAが形づくられ、二十億年前には、たった一つの細胞からなる生命が存在していました。三十八億年前(46億年らしいです)、地球が誕生し、百三十七億年前、宇宙は「無」からビッグバンによって生まれたと考えられています。
こうして命の歴史をたどっていくと、私たち一人ひとりが、気の遠くなるほどの長い時間をかけて紡がれてきた存在であることに気づかされます。僕は、ここにこそ「命の尊厳」があると思います。皆さん一人ひとりの命は、両親から受け継がれました。その両親にもまた両親がいて、百年さかのぼるだけでも、数えきれないほど、多くの命がつながっています。その一つでも欠けていたなら、今ここにいる「あなた」は存在しません。つまり、私たちの中には、たくさんの「他者の命」が生きています。この詩を読み返した時、メッセージの中には、「私とあなたは、同じ命のつながりの中にある」という意味にも受け取れるのではないでしょうか。
だからこそ、遠くで起きた災害に、心を痛め涙を流し、誰かのために行動したいという気持ちが生まれるのは、自分の中にある「他者の命」が、確かに息づいているからなのだと思います。
卒業生の皆さん。この日を迎えるまでの歩みは、決して平坦な道ではなかったことでしょう。思うようにいかず、悔し涙もあったはずです。それと同時に、先生や仲間との出逢い、喜び満ち溢れた出来事、共に支えあえた学びの数々が、皆さんの心の中にしっかりと根づき、たくましく成長させていたと感じます。
これから始まる新しいステージでは、自分で考え、決断し行動することが増えるでしょう。
そのような時でも、自信をもって挑戦し、突き進んでください。私たちは、いつでも皆さんの味方です。この世にたった一人しかいない、かけがえのない「あなた」を心から応援し、幸せあふれる日々が過ごせるよう祈っています。
先生方、ご来賓の皆様、保護者の皆様におかれましては、これからも卒業生お一人おひとりの希望に満ちた未来、そして健やかな成長と幸せを願い、末永く見守って頂きますようお願い申し上げます。
結びに、京都京北小中学校のさらなるご発展と、高橋校長先生をはじめ、教職員の皆様のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げ、祝辞とさせていただきます。
令和 8年 3月 13日
京都市立京都京北小中学校PTA会長 にいじゅん
